クサノオウ
ケシ目ケシ科の属の一つ、及び同属に含まれる一年生(越年草)の草本植物。
種としてのクサノオウ Chelidonium majus はユーラシア大陸一帯とその周辺に広く分布する植物で、ヨーロッパから北アメリカへも移植され同地にも広く分布している。
日本には北海道から九州まで分布している。
植物体を傷つけると多種にわたる有毒アルカロイド成分を含む黄色い乳液を流し、これが皮膚に触れると炎症を起す。皮膚の弱い人は植物体そのものも触れるとかぶれる危険がある。
本種の和名クサノオウについては以下の三つの命名由来説がある。
植物体を傷つけると黄色の乳液を流すので草の黄。
皮膚疾患に有効な薬草という意味で瘡(くさ)の王。
皮膚疾患以外にも鎮痛剤として内臓病に用いられたことから、薬草の王様という意味で草の王。
毒があるとは知らなかった。